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【今昔物語集】トイレ掃除係が聖者になった話【天竺部】

「長者の家の屎尿を浄める女、仏道を得る語」(「今昔物語集」巻三・第二十一)


今は昔、天竺(インド)に金持ちがいた。
その金持ちの屋敷には、その屋敷の人たちのウンコとションベンの処理を担当する女がいた。

大量のウンコを朝夕運んで捨てに行くのが女の仕事だった。
家の人々は女をさげすみ、すれ違いざまに鼻をつまんだり唾を吐いたりした。

しかし仏はこの女に大層感心し、スカウトしようとある日女の前に姿を現した。

その時女はウンコとションベンを満載した桶を頭に担いでいたので、
仏に申し訳ないとダッシュで逃げた。

それでも仏は追ってくる。
ウンコとションベンがこぼれて女の衣服が汚れ、女はますます恥じ入った。

果たして女は仏に捕まり、霊鷲山にお持ち帰りされてしまった。

これには女の主人の金持ちも激おこ。
なにせトイレ掃除係がいなくなったので、屋敷は行き場のないウンコがあふれて臭いのなんの。

女を連れ戻すために金持ちは霊鷲山に向かった。

1280px-Vulturepeak1.jpg
インドのビハール州の霊鷲山(Wikipediaより引用)

霊鷲山の手前には河があり、その川ではある女が洗濯をしていた。
その女の体からは神々しい光が出ていた。
ちょっと気になったがトイレ掃除係を連れ戻すという重要クエストの途中だったので金持ちは先を急いだ。

そして金持ちは仏のところにたどり着き、言った。
「けがれとは無縁であるはずの仏様があんなけがれた者を連れて行くなんて何考えてるんですか」

だが仏はと質問には答えず
「川で洗濯してる女見た?」
と問うた。

「なんか光りを放ってる女いたけどそれが何か」

「あれがお前んちの掃除係」

「え、まじで」

「お前たちは女を汚いと言うが、自分たちが出した汚物を人に処理させて自分たちは綺麗なつもりでいる方がよっぽどけがれてると思うけどね、俺は」

金持ちは深く恥じ入り、とぼとぼと家路についたといわれている。



業務時間中の大半を喫煙所かトイレで過ごしてる俺からすれば、綺麗で快適な空間を維持してくださっている清掃の人たちには感謝に堪えない。
人は業が深いもので、肉を食っておきながら屠殺を生業とする人々を残酷だと言ったりする。
これも同じような話だな。


〈参考資料〉

  
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テーマ : 昔話
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