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【日本古典】竹取物語③【かぐや姫】

<前記事>
竹取物語①
竹取物語②


さて次の挑戦者はこちら。


【挑戦者】
庫持(くらもち)の皇子

藤原不比等(659~720)がモデルと言われている。
彼は大化の改新で活躍した中臣鎌足の二男。
母親の姓が「庫持」で、天智天皇の落胤説があった。

父親が有名なのでそんなに苦労せずに後の藤原氏一極支配の基盤を築いたかと思いきや、
幼少の頃の壬申の乱で藤原氏は負けた側(近江朝)についたため一族は没落しており、
後ろ盾のないどん底から這い上がったなかなかの苦労人である。


【依頼品】
蓬莱(ほうらい)の玉の枝

中国の伝説によると東の海上に蓬莱なる幻の島があるとされ、
仙人が住んでたり、不老不死の薬があったりするボーナスステージ的な場所である。
そこには根が白銀、茎が黄金、実は白玉(真珠)の木が生えてるらしい。

800px-Penglaige.jpg
中国蓬莱市の蓬莱閣(Wikipediaより引用)



前記事で紹介した石作の皇子は拾ってきた器を依頼品と偽ったが、
この庫持の皇子は金持ちだったそうで、金に物を言わせて自作することにしたw

朝廷に対しては「九州の温泉で療養してきます」と休みを取り、
かぐや姫に対しては「蓬莱探してきます」と伝えて難波(大阪)の港から出航した振りをした。
そして優秀な技術者をかき集めて秘密の工房を設けて、製作に乗り出した。

そしてそれらしい作品が完成したら箱に納めて船で帰ってきた風に装った。
このことは大層評判になり「庫持の皇子が優曇華(うどんげ)の花を持ち帰った」とちょっとずれた噂になった。
優曇華の花とは仏教の伝説で、3,000年に1度咲く花らしい。

皇子が完璧な品を持ってきたためかぐや姫はぐうの音も出ず、
翁はノリノリで二人のベッドメイキングをする。

皇子は調子に乗って手に入れるまでの苦労話(もちろん嘘)を延々とした。
これがまた長いwまるでトロイア戦争の英雄オデュッセウスの冒険譚ばりの一大スペクタクルである。
蓬莱で出会った天女が「私の名はうかんるり」と名乗ってスッと消えるくだりが意味深で不気味なんだけど、
ストーリーには影響しないので省略するぜ!


翁はすっかり信じ込んで「なんて苦労をして来られたのだ」と号泣である。
かぐや姫ももはやこれまでかと覚悟を決めかけたその時、6人の男が屋敷に乱入してきた。

6人の男たちが言うには彼らは皇子に雇われた技術者で、
3年も玉の枝制作のために働いたというのにまだ給料がもらえてないとのことだった。

偽物であることがバレれ皇子は頭が真っ白になり、翁は気まずくなって寝たふりw
かぐや姫は大喜びで技術者たちにたくさんの褒美を渡した。

皇子は帰り道に技術者たちを捕まえてフルボッコにした上に褒美を取り上げたそうな。
ひどすぎw


ちなみに有名な同人ゲーム「東方」には、藤原不比等の娘とされる「藤原妹紅」というキャラが登場する。



父親に恥をかかせたかぐや姫をモデルとした蓬莱山輝夜姫とは犬猿の仲らしいw



  

〈参考資料〉
  

フリー百科事典Wikipedia

桔梗屋旅館

〈関連記事〉
【日本古典】竹取物語①【かぐや姫】

【日本古典】竹取物語②【かぐや姫】

【日本古典】竹取物語④【かぐや姫】

【日本古典】竹取物語⑤【かぐや姫】

【日本古典】竹取物語⑥【かぐや姫】
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