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人類館事件

1903年(明治36年)、第5回内国勧業博覧会なるイベントが大阪で開催された。
その博覧会のパビリオンの中に、現代の感覚で考えるととんでもないものが展示された。
パビリオンの名は「学術人類館」、展示されたものは生きた「人間」であった。

当時の世界は植民地支配を善とする帝国主義華やかりし頃で、文明化できていない国や民族は人間扱いされていなかった。
「近代的」でない生活や社会を営む人々は「遅れた」「劣った」人間であるとされた。

人類館に展示されたのは北海道の先住民であるアイヌ人、日清戦争の結果日本の植民地となった台湾の先住民高砂族、沖縄県民や朝鮮(大韓帝国)、中国(清国)、インド、ジャワ、ベンガル、トルコ、アフリカなどの人々合計32名であった。
彼らは各々の民族衣装を着て生活をするところを見世物にされた。
われわれ日本人で例えると、着物を着てたたみの上でお茶をすすっているところを観客に見せるといった具合だ。

img430c46d9j6l39o1.jpg


このパビリオンに対して当然の如く、見世物にされた国や地域から激しい反発があった。
当たり前だ。ここまではいい。問題はその抗議の中身である。

まず沖縄県の反応から見てみよう。
沖縄出身の知識人太田朝敷(おおた ちょうふ)はこう主張した。
「大日本帝国の一員である我々をアイヌや台湾の土人どもと一緒にするな!」

次に中国(清国)。
「我々はまだ十分に近代化できてないから馬鹿にされるのは仕方ないけど、一応独立国なんだから植民地人と一緒にしないで欲しいな」

差別に抗議する側がもっと弱い者を差別するという構図である。
しかし当時はこうした考え方が当たり前であった。
より弱い者を差別する心理は、何も彼らだけに限った問題ではない。
人類全体の原罪だと私は捉えたい。

この人類館事件は差別について今一度考えさせられる話だと思う。



参考資料

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

狼魔人日記

きじむなぁの森──沖縄の森

リブ・イン・ピース☆9+25
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