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加持祈祷事件

ここのところ公務員試験の勉強ばかりで、全然ブログの更新や好きな読書ができません。
読めるのは参考書だけです。でも法律や経済も勉強してみるとなかなか面白い。

せっかく勉強した事なので、新シリーズとして法律の話も記事にしていこうかと思います。
知識はあまりないので間違いなどがあったらどんどん指摘して下さい。



日本国憲法では様々な人権を保障している。その中の一つが今回の記事で取り上げたい「信教の自由」である。

我々人類の歴史において、宗教はたびたび争いの種となった。西欧ではカトリックとプロテスタントの争いが凄惨を極めたし、わが国においては一向一揆や天草四郎の乱が有名である。
現代ではイスラム教の一部の過激派によるテロなんかが割と身近な宗教問題といえる。

122703.jpg
プロテスタントが対立していたカトリック教徒によって多数殺害されたサンバルテルミの虐殺

権力者によって特定の宗教を信仰する少数者が弾圧されることも多かった。そういう反省を踏まえて我々人類は憲法で「信教の自由」を保障することにしたのだ。
つまりどんな宗教を信じようが自由!オウム真理教でも空飛ぶスパゲッティモンスター教でも何でもおk!信じる権利を国家が守ってあげるお!ということだ。


この「信教の自由」が争点となった裁判が昭和30年代にあった。


被告人は年配の女性の僧侶で、被害者である精神病患者の母親から「娘の病を治して欲しい」と依頼され、加持祈祷(かじきとう)によって治療することにした。
加持祈祷とは主に仏教の真言宗で行われる、健康や冨を願ったり、憎い敵を呪い殺したりする何でもありの儀式である。

被告人である僧侶は被害者にタヌキが取り憑いていると思ったらしく、そのタヌキを追い出すために叩いたり火であぶったりと相当激しい加持祈祷を行ったようだ。運悪く被害者は心臓麻痺で死んでしまった。
当然僧侶は傷害致死で起訴された訳だが、彼女は「これは宗教上の儀式であるから刑法には触れない」「処罰することは信教の自由の侵害だ」と主張した。

さてどういう判決が下されたのか。判決主文を佐賀弁に訳してみる。

「信教の自由は確かに大事たい。ばってん他人に危害ば加えるごた行為は反社会的やろ。そがんとは憲法20条1項の信教の自由の限界ば逸脱しとる。だけん刑法で罰しても何も違法やなか」

まあ当然の結論だろうか。これが許されるのなら、オウムのサリンばら撒きやイスラム過激派の自爆テロも無罪になっちまう。俺も宗教的行為の名の下にいっぱい悪い事したいお!

ちなみに量刑は懲役2年、執行猶予3年。
加害者も年配だし、悪気もないから執行猶予で済んで良かった。



参考資料

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

主題別 判決一覧

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テーマ : 法律全般
ジャンル : 政治・経済

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非公開コメント

ここ数週間たてこんでいました…。
我が国において 憲法などに保証された権利は 万民が平等に保証されますが 例外が存在します。
それは 他者の権利を著しく阻害した場合 です。
記事の中でおっしゃられているように いくら権利を保証されているからといって 他人の生存権などを侵害してはいけませんよね。

お久しぶりです。今日が最後ですね。

そういえばナウさんは法学部でしたかな。何を専攻されてるんですか?
今民法をやっているんですがなかなか難しいです。憲法の方がやりやすかったな。

残念ながら専門というのは 今のとこ特にないですね。
一応 在学中に企業関係の法はおさえときたいです。
〉〉民法と憲法
憲法は『~という解釈』がある というのを覚えておけばいいのですが、民法は『どう適用するか』ですからね。
覚えるより 使いこなせるかが重要らしいです。

No title

あけましておめでとうございます。

そうでしたね。これから専門科目でしたな。

ということは商法や会社法ですか。私は苦手な分野です。
それらの法律は金融学や経営学や会計学などとも関連が深いのでこれからじっくり取り組む必要がありそうですね。
管理人

げそ

Author:げそ
世界史好きな社会人4年生。更新滞っててすんません。

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