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ギルガメシュ叙事詩①

古代メソポタミア、現在のイラクに伝わる、現存する世界最古の物語といわれる『ギルガメッシュ叙事詩』。
当時のメソポタミアはとても農作物が豊かで、世界で一番最初に文明が発達した。
文明というものはある程度食べ物に余裕がないと生まれない。食べ物を調達するのがやっとの状況では文字や学問とかのテクノロジーは生み出しようがねーよな。

mesopotamia1.jpg


さて本題に戻ろう。当時のメソポタミアの都市であるウルクにギルガメッシュという王様がいた。彼は三分の二は神で、残り三分の一は人間という古代の神話にありがちな半人半神で、容姿腕力ともに優れていて、それにいい気になってウルクの街でやりたい放題だったそうだ。

gilgamesh.jpg
ライオンを組み伏せるギルガメッシュ

暴君として君臨するギルガメッシュに困り果てた街の人々は天の神アヌに助けを求めた。

「神さま、あの乱暴者をどうにかして下さい」

これを聞いた天の神アヌは、メソポタミアの神話において人間を作ったとされる創造の女神アルルを呼び出し、ギルガメッシュ並に強い人間を作ってウルクの街を救うように命じた。
女神アルルはさっそく粘土をこね新しき命を創造する。

それからしばらくして、ウルクの街の郊外の森で奇妙な生き物が相次いで目撃される。全身が毛むくじゃらの野人のような生き物だそうだ。その生き物と遭遇した狩人たちは慌ててギルガメッシュ王に報告した。王は神殿の巫女の一人にこの生き物を色仕掛けさせることにする。

裸で湯浴みをする巫女の誘惑にまんまとひっかかった森の野人は、それから一週間を彼女と過ごすことになった。
人間である巫女と共に暮らすうちに獣同然だった野人の姿が、徐々に人間へと変化していく。
完全に人間になった野人は、自分の名前と使命を思い出す。彼の名はエンキドゥ。女神が暴君ギルガメッシュをこらしめるために遣わした男であった。

街の人々は野人、いやエンキドゥの出現に大いに沸き立った。これであの乱暴者も少しは大人しくなるだろうと。
自分こそが地上最強と自負するギルガメッシュもこうなっては黙ってはいられない。
こうしてギルガメッシュとエンキドゥ、二人の英雄の決戦の火蓋が切られることとなったのである。

二人の闘いは激しいもので、建物の敷居が震え、壁が揺れて裂け、戸は壊れて落ちた。二人は長い間闘ったが、ついに決着はつかなかった。

エンキドゥは言った。
「ギルガメッシュよ、あなたは強い。あなたこそが真の王者だ」と。

闘いを通してお互いの力を認め合った二人はついに抱き合い親友となったのだった。
下駄履いて葉っぱを加えた番長たちがタイマンの果てにマブダチになるという1970年代の番長漫画の原型は、ここに見られるのかも知れん。

それからというもの、暴君だったギルガメッシュはおのれの行いを改め、親友エンキドゥの忠告をよく聴いて政治を行うようになったという。

続きます
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テーマ : 神話
ジャンル : 学問・文化・芸術

ギッフェン財

現在われわれはデフレに直面しているらしい。
言われてみればスーパーの店頭には、どうやって利益を得ているのかよく分からない異様に安い商品がたくさん並んでいる気がする。
生産者の方々が血のにじむような努力をしてコストを削減しているのだろう。


さて今日は「ギッフェン財」という経済学用語の解説をしたい。

通常モノの値段が下がると、そのモノの売り上げは高まる。
反対に値段が上がると、売り上げは下がる。

まあ当たり前だな。だが世の中にはその反対の現象が存在する。

それはギッフェン財と呼ばれる商品の分類だ。
19世紀のアイルランドにおいて、ジャガイモの値段が上がると売り上げが伸び、下がると売り上げも下がるという奇妙な状態が発生した。
それを研究したロバート・ギッフェンという経済学者にちなんでギッフェン財という経済学上の商品の分類が生まれた。

しかし何でそんな変な現象がおきるのだろう。
現代のギッフェン財としてカップラーメンを例に挙げて説明しよう。

普段節約のためにカップめんばっかり食べてるAさんがいたとする。彼はそうやって節約して、たまにいい店に行ったりしていた。
しかし原油高の煽りを受けてカップめんが値上がりしてしまった。Aさんは普段の主食の値上がりで金欠になってしまい、外食に回せる余裕がなくなって毎日三食カップめんを食べることにした。
つまり価格が上がったのに売り上げも多くなる現象がこれだ。

その反対にカップめんの値段が安くなれば、Aさんはいつもより金に余裕ができて、外食の回数を増やすことができるという訳だ。こっちは値段が下がったのに売り上げも下がる現象のことである。


他にマックのハンバーガーなんかもギッフェン財と言えるかもしれないな。



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テーマ : 経済
ジャンル : 政治・経済

加持祈祷事件

ここのところ公務員試験の勉強ばかりで、全然ブログの更新や好きな読書ができません。
読めるのは参考書だけです。でも法律や経済も勉強してみるとなかなか面白い。

せっかく勉強した事なので、新シリーズとして法律の話も記事にしていこうかと思います。
知識はあまりないので間違いなどがあったらどんどん指摘して下さい。



日本国憲法では様々な人権を保障している。その中の一つが今回の記事で取り上げたい「信教の自由」である。

我々人類の歴史において、宗教はたびたび争いの種となった。西欧ではカトリックとプロテスタントの争いが凄惨を極めたし、わが国においては一向一揆や天草四郎の乱が有名である。
現代ではイスラム教の一部の過激派によるテロなんかが割と身近な宗教問題といえる。

122703.jpg
プロテスタントが対立していたカトリック教徒によって多数殺害されたサンバルテルミの虐殺

権力者によって特定の宗教を信仰する少数者が弾圧されることも多かった。そういう反省を踏まえて我々人類は憲法で「信教の自由」を保障することにしたのだ。
つまりどんな宗教を信じようが自由!オウム真理教でも空飛ぶスパゲッティモンスター教でも何でもおk!信じる権利を国家が守ってあげるお!ということだ。


この「信教の自由」が争点となった裁判が昭和30年代にあった。


被告人は年配の女性の僧侶で、被害者である精神病患者の母親から「娘の病を治して欲しい」と依頼され、加持祈祷(かじきとう)によって治療することにした。
加持祈祷とは主に仏教の真言宗で行われる、健康や冨を願ったり、憎い敵を呪い殺したりする何でもありの儀式である。

被告人である僧侶は被害者にタヌキが取り憑いていると思ったらしく、そのタヌキを追い出すために叩いたり火であぶったりと相当激しい加持祈祷を行ったようだ。運悪く被害者は心臓麻痺で死んでしまった。
当然僧侶は傷害致死で起訴された訳だが、彼女は「これは宗教上の儀式であるから刑法には触れない」「処罰することは信教の自由の侵害だ」と主張した。

さてどういう判決が下されたのか。判決主文を佐賀弁に訳してみる。

「信教の自由は確かに大事たい。ばってん他人に危害ば加えるごた行為は反社会的やろ。そがんとは憲法20条1項の信教の自由の限界ば逸脱しとる。だけん刑法で罰しても何も違法やなか」

まあ当然の結論だろうか。これが許されるのなら、オウムのサリンばら撒きやイスラム過激派の自爆テロも無罪になっちまう。俺も宗教的行為の名の下にいっぱい悪い事したいお!

ちなみに量刑は懲役2年、執行猶予3年。
加害者も年配だし、悪気もないから執行猶予で済んで良かった。



参考資料

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

主題別 判決一覧

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