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時効

刑法における時効とは、犯罪が終わった時から一定期間を過ぎると起訴できなくなるというもの。
日本の刑法には、死刑に当たる罪については25年、無期の懲役又は禁錮に当たる罪については15年など細かい規定がある。

長い期間が経過すると証拠がもう集まらないし、間違って無実の人が裁かれてしまう危険性があるし、いつまでも捜査が打ち切れずに膨大なコストがかかってしまうなどの問題のために時効という制度が設けられているらしい。

さて、アメリカとイギリスでは殺人罪には時効がないらしい。
なんと百年以上前の連続殺人犯切り裂きジャックは未だに指名手配されてるそうな。
さすがにもう死んでるだろうな。
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加持祈祷事件

ここのところ公務員試験の勉強ばかりで、全然ブログの更新や好きな読書ができません。
読めるのは参考書だけです。でも法律や経済も勉強してみるとなかなか面白い。

せっかく勉強した事なので、新シリーズとして法律の話も記事にしていこうかと思います。
知識はあまりないので間違いなどがあったらどんどん指摘して下さい。



日本国憲法では様々な人権を保障している。その中の一つが今回の記事で取り上げたい「信教の自由」である。

我々人類の歴史において、宗教はたびたび争いの種となった。西欧ではカトリックとプロテスタントの争いが凄惨を極めたし、わが国においては一向一揆や天草四郎の乱が有名である。
現代ではイスラム教の一部の過激派によるテロなんかが割と身近な宗教問題といえる。

122703.jpg
プロテスタントが対立していたカトリック教徒によって多数殺害されたサンバルテルミの虐殺

権力者によって特定の宗教を信仰する少数者が弾圧されることも多かった。そういう反省を踏まえて我々人類は憲法で「信教の自由」を保障することにしたのだ。
つまりどんな宗教を信じようが自由!オウム真理教でも空飛ぶスパゲッティモンスター教でも何でもおk!信じる権利を国家が守ってあげるお!ということだ。


この「信教の自由」が争点となった裁判が昭和30年代にあった。


被告人は年配の女性の僧侶で、被害者である精神病患者の母親から「娘の病を治して欲しい」と依頼され、加持祈祷(かじきとう)によって治療することにした。
加持祈祷とは主に仏教の真言宗で行われる、健康や冨を願ったり、憎い敵を呪い殺したりする何でもありの儀式である。

被告人である僧侶は被害者にタヌキが取り憑いていると思ったらしく、そのタヌキを追い出すために叩いたり火であぶったりと相当激しい加持祈祷を行ったようだ。運悪く被害者は心臓麻痺で死んでしまった。
当然僧侶は傷害致死で起訴された訳だが、彼女は「これは宗教上の儀式であるから刑法には触れない」「処罰することは信教の自由の侵害だ」と主張した。

さてどういう判決が下されたのか。判決主文を佐賀弁に訳してみる。

「信教の自由は確かに大事たい。ばってん他人に危害ば加えるごた行為は反社会的やろ。そがんとは憲法20条1項の信教の自由の限界ば逸脱しとる。だけん刑法で罰しても何も違法やなか」

まあ当然の結論だろうか。これが許されるのなら、オウムのサリンばら撒きやイスラム過激派の自爆テロも無罪になっちまう。俺も宗教的行為の名の下にいっぱい悪い事したいお!

ちなみに量刑は懲役2年、執行猶予3年。
加害者も年配だし、悪気もないから執行猶予で済んで良かった。



参考資料

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

主題別 判決一覧

法律紹介所



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