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【遠野物語】寒戸の婆

むかし岩手県上閉伊郡松崎村(現在の遠野市松崎町)の登戸(ノボト)というところで、若い娘が梨の木の下に草履を残して行方知れずとなった。
捜索の甲斐もなく、娘は神隠しにあったのだろうと言われた。

30年ほど経ったある晩。
娘の家に親戚や知人たちが集って宴を開いた時のこと。

そこに一人の老いさばらえた女が訪ねてきた。
なんとその女は自分は30年前に失踪した娘だと名乗ったのだ。

一同、驚愕。
老女は「みんなに会いたくなって帰ってきた。でももう行かなきゃ」と行ってすぐに立ち去ったのだそうな。
何の痕跡も残さず。

その日は風の烈しい日だった。
そのため遠野の人々は風の強い日には「今日は寒戸の婆が帰ってきそうな日だ」というのだそうな。

IMG_4104.jpg

IMG_4105.jpg

IMG_4106.jpg



『遠野物語』の著者柳田邦男は、この話の伝わる地名を「寒戸(サムト)」と書き残しているが実際にはそのような場所はなく、
おそらく登戸のことであろうと言われている。

このエピソードを柳田に伝えた佐々木喜善の集めた話には類話があり、婆はその後も毎年やってきてそのたびに暴風雨を伴うので婆が村に入ってこれないように境界に石塔を建てて結界を張って撃退したというなんとも寂しい話も伝わっている。


しかしこの話、あのヒモロギ先生が書かれているからこのブログで紹介する意義ないんだけど遠野物語でも好きな話なのでポストする。

寒戸の婆|ヒモロギ|note



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【今昔物語集】罪人処刑係の象の話【天竺部】

「天竺の国王、酔象をもって罪人を殺させる語」(「今昔物語集」巻四・第十八)


今は昔、天竺(インド)に王様がいた。
王様は法律を犯した罪人を処刑するときには、酒を飲ませて酔っぱらった象をけしかけて殺させていた。

この処刑法で生き延びた罪人は一人もおらず、隣国もびびってこの国には手を出さないようにしていた。

640px-Le_Toru_Du_MOnde.jpg
1868年に『Le Tour du Monde』誌に掲載された記事に添えられた挿絵(Wikipediaより引用)

ある日のこと、火事で象舎が焼けてしまったので立て直すことになり、象はその間僧房につないでおくこととなった。

その僧房の坊さんは法華経というお経を唱えまくっていて象は一晩このお経を聴いていた。

その結果象は温和な性格になってしまい、翌日処刑のために罪人に対してけしかけられてもこれまでのように人を殺さなくなってしまった。

「象さんが大人しくなってしまったら国内の統制も、隣国に対する抑止力も失ってしまう!どうしよう!」
と王様パニック状態。

そこでとある智臣が「僧房につないでたから慈悲心に目覚めちゃったんじゃね?じゃあ今度は屠殺場につないだらよくね?」とナイスアドバイス。

王様が助言通りにしたらめでたく象さんは慈悲心を失い、元気に罪人を殺しまくる凶暴性を取り戻したとさ。


お経の有効性をアピールするステマエピソード。
屠殺場にいたら心が荒むとするのは現代ではデリケートな問題かも。

Wikiによると象を使った処刑は南アジアから東南アジアで広く行われたっぽい。
あとカルタゴでもそうで、象さんに踏み殺された漢気溢れるローマの執政官の話とか有名だね。


〈参考資料〉

ゾウによる踏み付け - Wikipedia





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【今昔物語集】トイレ掃除係が聖者になった話【天竺部】

「長者の家の屎尿を浄める女、仏道を得る語」(「今昔物語集」巻三・第二十一)


今は昔、天竺(インド)に金持ちがいた。
その金持ちの屋敷には、その屋敷の人たちのウンコとションベンの処理を担当する女がいた。

大量のウンコを朝夕運んで捨てに行くのが女の仕事だった。
家の人々は女をさげすみ、すれ違いざまに鼻をつまんだり唾を吐いたりした。

しかし仏はこの女に大層感心し、スカウトしようとある日女の前に姿を現した。

その時女はウンコとションベンを満載した桶を頭に担いでいたので、
仏に申し訳ないとダッシュで逃げた。

それでも仏は追ってくる。
ウンコとションベンがこぼれて女の衣服が汚れ、女はますます恥じ入った。

果たして女は仏に捕まり、霊鷲山にお持ち帰りされてしまった。

これには女の主人の金持ちも激おこ。
なにせトイレ掃除係がいなくなったので、屋敷は行き場のないウンコがあふれて臭いのなんの。

女を連れ戻すために金持ちは霊鷲山に向かった。

1280px-Vulturepeak1.jpg
インドのビハール州の霊鷲山(Wikipediaより引用)

霊鷲山の手前には河があり、その川ではある女が洗濯をしていた。
その女の体からは神々しい光が出ていた。
ちょっと気になったがトイレ掃除係を連れ戻すという重要クエストの途中だったので金持ちは先を急いだ。

そして金持ちは仏のところにたどり着き、言った。
「けがれとは無縁であるはずの仏様があんなけがれた者を連れて行くなんて何考えてるんですか」

だが仏はと質問には答えず
「川で洗濯してる女見た?」
と問うた。

「なんか光りを放ってる女いたけどそれが何か」

「あれがお前んちの掃除係」

「え、まじで」

「お前たちは女を汚いと言うが、自分たちが出した汚物を人に処理させて自分たちは綺麗なつもりでいる方がよっぽどけがれてると思うけどね、俺は」

金持ちは深く恥じ入り、とぼとぼと家路についたといわれている。



業務時間中の大半を喫煙所かトイレで過ごしてる俺からすれば、綺麗で快適な空間を維持してくださっている清掃の人たちには感謝に堪えない。
人は業が深いもので、肉を食っておきながら屠殺を生業とする人々を残酷だと言ったりする。
これも同じような話だな。


〈参考資料〉

  



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