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一将功成りて万骨枯る

中国の唐代末期の詩人、曹松の「己亥歳」の一節。
一握りの指導者の栄光の影には、大勢の下っぱの犠牲があるという意味。

全文を見てみよう。

沢国の江山 戦図に入る。
生民なんの計あってか 樵魚を楽しまん。
君にたのむ 語るなかれ封侯のこと。
一将功成りて 万骨枯る。 (「己亥歳詩」)


<意訳>
沢国(江南)の河も山も戦争に巻き込まれた。
庶民の生活は破壊されてしまった。
頼むから出世栄達を果たした連中の話題は辞めてくれ。
彼らの成功の影には幾多の名もなき人々の死があるのだから



世界史の1ページに繁栄の足跡を遺した唐王朝も、中国歴代王朝のご多分に漏れず反乱祭りの中で滅び去った。
各地で起こる反乱を鎮圧する役目を負った官軍の将軍達の中には、国や民のために戦うのではなく自身の出世のためと捉える者も多く居たという。
曹松はそうした者たちを非難し、国のために殉じた名も無きの兵卒たちを悼んでこの詩を詠んだのだろう。


ivor1944wau.jpg


我々は世界史上の名将や英雄にばかりに注目しがちだ。
過去に確かに生きていた無名の人々にも、たまには想いを馳せてみようぜ。





〈参考資料〉

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変なキメラ ミルメコレオ

08xstarkimera.jpg

ドラクエにキメラというモンスターが出てくる。
ヘビみたいな胴体をしたハゲタカのようなやつで、登場回数も多くかなりメジャーなキャラである。
キメラと聞いたら多くの人は真っ先にドラクエのキメラを思い浮かべるだろう。


このモンスターの元ネタは、ギリシャ神話に登場する怪物キメラ(キマイラ)だ。

498cc3371f7acf90f630812461eb69f91224250619_full.jpg

頭はライオン、体はヤギ、尻尾はヘビらしいが、別の説によるとライオン・ヤギ・ヘビの頭を3つ持ってるというバージョンもある。
こっちのが凶悪そうで好きだ。だってヤギの胴体じゃ別に強くなくね?ライオンの胴体のままの方がマシじゃね??

こんな風に複数の動物の形質を併せ持ったモンスターのことをキメラ(キマイラ)という。
ハンターハンターのキメラアントとかね。

※ちなみに生物学上のキメラとは、同一個体内に異なった遺伝情報を持つ細胞が混じっていることや、そのような状態の個体のことを指すので注意。


キメラ的なモンスターの話は世界中に伝わっている。
わが国では、平安時代の京に現れた鵺(ヌエ)が有名だ。

Kuniyoshi_Taiba_(The_End).jpg

こいつも本家のキメラに劣らず、サルの顔、タヌキの胴体、トラの手足、ヘビの尻尾を持つという訳の分からなさである。
こいつは毎晩京の都に現れては天皇を困らせていたが、伝説の勇者源頼政に弓であっさり退治されてしまった。
女神転生のヌエが銃撃弱点なのはそのせいか。

※つかみどころの無い、何だかよく分からないもののことを「鵺のようだ」と言ったりする。「あの人は鵺のようだ」とか。


今回紹介したいのは、そんなキメラ的なモンスターの中でもたぶん最も残念なキメラであるミルメコレオだ。










これ↓






















zmil.jpg


……。

なんと上半身がライオンなのに下半身はアリ…
哺乳類と虫を混ぜるなよ…
混ぜるとしてもこの混ぜ方はないだろ常識的に考えて…
しかもチ○ポが逆向きについてるらしいが、何か意味あんのそれ?ふざけてるの?

さらに食生活も悲惨。肉食のライオンと草食のアリ(昔の人はそう思っていた。本当は雑食だよね?実際のとこどうなの?教えて虫はかせ!)のそれぞれの特徴が邪魔し合ってミルメコレオは何も食べることができず、生まれながらにして餓死する定めにあるそうなのだ。


なんか前述のキメラや鵺に比べるとすっげー弱そう。なんでこんなモンスターが生まれたのだろうか。
その発端は旧約聖書のヨブ記に「年老いた獅子は獲物なく滅ぶ」という記述があったことに由来する。この「老いた獅子」がヘブライ語からギリシャ語に翻訳される時に「アリライオン」と勘違いされてミルメコレオなるキメラが誕生した。
昔の人は聖書読んで「アリライオンってなんだよ!」「たぶん上半身ライオンで、下半身はアリのバケモンだよ!」「食いもんなくて死ぬらしいぜ!マジぱねぇ」とか思ったんだろうなあ。

19世紀のフランスの作家フローベルの『聖アントワーヌの誘惑』って小説にもミルメコ出てくるらしいな。図書館で探してみるか。

それにしてもチンポが逆さって設定に関する疑問は尽きない。マジ何なんだよ。



<参考資料>

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

4Gamer.net ― 「剣と魔法の博物館 モンスター編」第85回を掲載:ミルメコレオ


<関連記事>

【空想動物】バロメッツ

【日本の妖怪】旧鼠(きゅうそ)



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